待ち遠しくて、待ち遠しくて。
人もまばらな植物園の 隅っこにある木の陰で 二人仲良く寄り添って。
どこからともなく漂ってくる甘い香り。 いつのまにかその香りの方へと引き寄せられる。 まるで水仙がこっちへおいでよこっちへおいでと誘ってるかのように。
頬に手を当て 小首をかしげて 何を想っているのかな?
ちっちゃなロウバイ三兄弟。 一緒の布団であったかすやすや。 寝相が悪くて頭があっちからこっちから。